まきばのまかない

‘まきば‘にはヨナグニ馬や島ヤギや鶏などがいっぱい。毎日のまきばの様子や、親方が創る(スリル・スピード・チープ&セクシーな)おいしいけどヘンなごはん。

12月18日 クシティの話

泊まり込みの研修生のいないまきばの朝は 親方の僕が一人。スタッフのまかないを作るのは大好きだけど、自分のまかないは超いい加減、できればどこまで食べなくていいのかを実験している。野生の食欲を求めて・・・。

早朝まきばの畑を見渡してたら、クシティがワッサ・ワッサと繁茂している、まさに刈り取ってくださいと。

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これが「クシティ」与那国の方言です。「コリアンダー」とか「香菜」とか「パクチ」とか言われているものですね。今ではすっかり日本でもおなじみになりました。ところがこれが与那国島には在来の種があって、冬になると与那国の人は、ワッサ・ワッサ、モリモリ、バリバリ食べるのです。カツオやマグロのお刺身のつま、というより特大つまです。与那国島に移住した32年前の冬のことですが、本当に驚きました。その後周辺の島や沖縄本島でも食べるのかと調べましたが、ないようでした。ただ石垣に台湾から移住した方々は食べてました。なぜ与那国では食べるのか、いまだに不思議です。そしていつから食べ始めたかわかりませんが、与那国の種は、明らかによそとは違う種になっています。香りが強く、葉が小さいですね。以来僕はずっと冬になるとこの「クシティ」を食べるのが待ちきれません。今年は沖縄本島のまきばでは、種まきの時期(ヨナグニでは10月始め)を知らないスタッフがなんと8月に播きましたが、その暑さでも見事に発芽し、今繁茂の時期になっています。知らないことは、大きな発見にもつながりますね。長くなりましたが、そんな「クシティ」のお話でした。(クシティはせり科ですので、日本では春の野菜です)

でいい加減な食の親方は、朝食抜きで朝からポリポリクシティをつまんで仕事をしてました。口の中がすっきりし気持ちいいですよ。

そしてお昼のまかないですが、スタッフは一人、こんなものを作りました・・・。

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完璧和食、玄米入りご飯、シジミの味噌汁、からし菜のおしたし、マグロの煮物、沢庵のごま油炒め。和食 本当においしい!